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花の産地レポート2021 No.2

活動レポート

令和4年3月16日(水)に、フラワープリンセスひょうご2021の3名が加東市、多可町、加西市の花の生産農家を訪問させていただきました。今回はその時の様子をレポートします!

 

<佐藤 靖雄さん (加東市掎鹿谷)>

佐藤さんは兵庫県内でも珍しいバラ農家で、昨年から出荷を始めた新規就農者です。
佐藤さんの義理のお父さんは、1980年代〜2010年と長きにわたり日本市場のトップシェアを守り続けた「ローテローゼ」という有名な赤バラを生み出した浅見均さん。義理のお父さんと同じく、赤バラに力を入れて生産しています。

佐藤さんがこだわるのは品質。通常のアーチング栽培に比べて手間のかかる「切り上げ」という方法で栽培していますが、この方法はバラを上に高く伸ばすため、脚立を使いながらの作業が必要で、手間暇を惜しまず丁寧に育てています。

佐藤さんの赤バラ「ローテヴェルト」は第32回兵庫県花き品評会(秋の部)でも銅賞を受賞し、その品質の高さが証明されています。


               撮影者:津田孝二

そんなこだわりの赤バラを生産する佐藤さんですが、実は元々花には興味がなかったそうです。バラ農家となるきっかけとなったのは、花を職場の女性にあげる機会があり、その際とても喜んでいただいたことだそうで、このような人を幸せにするバラを作ってみたい、人生は一度きりなので自分のやりたいことにチャレンジしてみたい、と思いバラ農家となったそうですが、今は毎日楽しいです!と目を輝かせていました。

そんな思いがこめられた佐藤さんのバラは、大阪のなにわ花いちばや、地元の直売所にも出荷されています。今年度も4月下旬から出荷予定です!

 

<高橋園芸(多可町中安田)>

高橋園芸さんは、多可町にある花壇苗農家さんで、サフィニア、アキランサス、ガーデンシクラメン、ハボタンなどを出荷しています。今回はサフィニアの栽培の様子見せていただきました。

サフィニアとは、飲料等でおなじみのサントリーが、ペチュニアを品種改良して作ったオリジナル品種で、ホームセンターなどで販売されています。
見せていただいたのは、「ももいろハート」という品種。名前のとおり、花びらにハートのマークが入った人気の品種です。

その他、「あずきフラッペ」「いちごシェイク」など、名前に特徴のあるかわいいお花たちが並んでいました。

毎日出荷を行なっているため、開花時期を合わせることが大変だそうです。高橋さんのサフィニアは土にこだわりがあり、独自の配合でブレンドされています。
サフィニアの出荷は5月まで、その後はアキランサス、ガーデンシクラメン 、ハボタンが順に栽培されます。
かわいらしいサフィニア、ぜひお近くのホームセンターで探してみてください!

 

<小谷園芸(加西市別府町)>

秋の産地訪問に引き続き、小谷園芸さんを訪問しました。秋にはたくさんのハボタンを見せていただきましたが、今回は奥さまから多肉植物を紹介していただきました。
まず、目に飛びこんできたのは多肉植物でいっぱいの飾り棚です。

こちらはアフリカのジャングルをイメージして作られた寄せ植えです。
(ゴリラの置物は小谷さんの「のんびり生きたいな♪」という気持ちを表しているそう!)

ワークショップのために作られた小屋では、プリンセスと写真撮影を行いました。

多肉植物の寄せ植えは、今年度の春の兵庫県花き品評会でも銅賞を受賞し、特に女性に大人気でした。小谷さんが想定している販売先のターゲットは「33才の女性!」ということですが、女性人気があるのも納得のかわいさです。

小谷さんには、実際に寄せ植えをする作業を見せていただきました。小さくカットした多肉植物をポットに詰めていくのは根気のいる作業です。「かわいい」をいかに作り出すかをイメージしながら、小谷さんの想いのままに詰めていきます。よく見ると、配色や多肉の種類はポットごとにそれぞれ違っています。
ポットに詰められた多肉植物は、2〜3ヶ月栽培された後に出荷されるそうです。

小谷さんには、人生のことや、女性の生き方についてもいろいろアドバイスを受けました。家族がみんなごきげんになるように気を遣いつつ、自分の夢に向かって突き進みながら人生を楽しんでいる小谷さんの笑顔が印象的でした!

 

<高見園芸(加西市別府町)>

最後に、秋の産地訪問でも訪れた高見園芸さんを訪問しました。
高見園芸さんにも、秋の訪問時にはハボタンを見せていただきましたが、今回は「ガルビネア」を紹介いただきました。

切り花でおなじみのガーベラと同じような見た目をしていますが、このガルビネアはお庭でも育てやすいよう品種改良された品種です。ピンクや黄色、オレンジ色などたくさんのお花が並んでいました。

出荷の際には下葉とりがかかせないそうで、全てきれいな状態で出荷されています。
近年はコロナ禍での「巣ごもり需要」や、ガーデニングに適した天候の良さから、売り上げは好調だそうです!
また、最近は燃油の価格高騰が農家さんの間でも問題になっていますが、4段サーモという暖房や、EODという日没後の短時間だけ室温を上げる技術の導入など、省エネ技術も取り入れながら栽培を行っています。

最後にプリンセスと写真撮影を行いました!
今回の訪問では、どの農家さんも「楽しく、そしてこだわりを持ちながら」お仕事をされている姿が印象的でした。

フラワープリンセスひょうごは引き続き、兵庫県のお花のPRを行ってまいります。
兵庫のお花について、少しでも知っていただけると嬉しいです!