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花の産地レポート2022 NO.2

新着情報

令和4年11月8日(火)、フラワープリンセスひょうご2022の3名が、加古川市・稲美町の花の生産農家を訪問させていただきました。そのときの様子をレポートします。

<蘭丸 小林正幸さん(加古川市八幡町)>
まず始めに、胡蝶蘭を生産されている蘭丸さんを訪問しました。
現在、胡蝶蘭を約2万本生産されており、ビニールハウス内一面に白い胡蝶蘭が並んでいる光景はとても美しいです。

胡蝶蘭の生産では、室温を16度から28度くらいに保つ必要があり、ヒートポンプなどを利用し、温度管理を徹底されています。16度以下の状態が続くと、花に黒いシミが出来てしまい、1つシミが出来ると周りの花に次々と伝染してしまうため、適温を保つことがとても大切となります。

また、ビニールハウスの端側は光が届きにくいため、LEDランプを設置し、光を補うことで、ハウス内で均等に生産出来るよう工夫されていました。

胡蝶蘭は鉢であれば2~3ヶ月楽しむことが出来るため、出荷の時期が調整可能であること、冠婚葬祭すべてに対応可能であること、また切花としても楽しめることが利点であると教えて下さいました。
切花は湯あげをしてあげることで、より長く楽しむことが出来るそうです。

 

<さんこうえん 山口順治さん(稲美町草谷)>
続いて、稲美町のさんこうえんさんを訪ねました。7月の第1回産地研修でも訪問させていただきましたが、今回はビオラ・パンジー、カラーリーフなどの苗を見せていただきました。

ピンクや黄色など様々な色のお花が生産されており、その中には珍しい黒色のお花もありました!

さんこうえんさんでは生産にロングポットを使用されていますが、上(花)が大きく根が小さいと寄せ植えなどに使いやすいというお花屋さんの要望から使用されるようになったとのことです。

こちらはヒメノキシスというお花です。花弁に鉛筆で描かれたような模様が特徴的でとても可愛らしいです。

初めて見るお花やカラーリーフがいくつもあり、プリンセスも興味津々で見学させていただきました。

 

<うえだガーデンROSE+ 植田諒介さん(稲美町野谷)>
続いて、うえだガーデンROSE+さん。
現在はビオラを約25品種、約3万ポットを露地栽培にこだわって生産されています。

露地栽培では、雨風にあたることによって、葉もしっかりし、花色も濃い苗が育つため、お客様の手元に渡ってからも、しっかり育つような苗を生産することが出来るそうです。

実際に、ビニールハウス内で栽培している苗(右)と露地で栽培している苗(左)をならべてみるとその違いは一目瞭然でした。露地で栽培されている方が、葉っぱの数も多く、花色も濃く咲いています。

植田さんのお花は、直売所での販売が多いため、様々な花色を揃えられていますが、最近は単色のものより複色の花が人気とのことです。植田さんのお花は、にじいろふぁ~みんで購入することができます。

 

<山﨑花卉園芸 山﨑秀之さん(稲美町印南)>
最後に、山﨑花卉園芸さんを訪問させていただきました。
山﨑さんは今回訪問させていただいた、さんこうえんの山口さん、うえだROSEガーデン+の植田さんらとともに、稲美町で花苗を育てる農家4人でつくるグループ「FLOWER365」の代表を務められています。

FLOWER365では、買ってそのまま飾ることが出来るようプラスチック製のプリントポットを開発されました。
プリントポットには『マーガレット(春)』『アサガオ(夏)』『コスモス(秋)』『パンジー(冬)』の四季の花がデザインされており、消印のマークは『365日あなたに花を届けます』という意味が込められているそうです。

購入後、植え替える手間なく、そのままお部屋に飾れる手軽さは、普段お花に触れる機会の少ない人にも、またプレゼントとしても喜ばれそうです。

今回訪問させていただきました山﨑さん、植田さんが講師を務められる寄せ植え教室が、にじいろふぁ~みんで12月に開催されます。ご興味のある方はぜひご参加ください。
開催日時:令和4年12月4日(日)・18日(日) ①10時~ ②13時~ 各回20組
会  場:にじいろふぁ~みん(加古郡稲美町六分一1179-224)
※詳細はにじいろふぁ~みんHPでご確認下さい。

お忙しい中、たくさんのお話を聞かせていただきました生産者の皆様、加古川農業改良普及センターの皆様、本当にありがとうございました。