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「竹内舞華×写真」 フラプリ2019 インタビュー

やっぱり、好きなものの話をする時、人っていい顔をしてる―。フラワープリンセスに、好きなものについてたっぷり語ってもらい、彼女たちの価値観や素顔に迫ります。

フラワープリンセスひょうご2019の竹内舞華さんと、カメラ片手に「県立淡路夢舞台温室 奇跡の星の植物館」へ。「撮影の時間、まだありますか?」と、ファインダーをのぞき出したら止まらない竹内さん。“まっすぐ、とことん”な性格は、お話しするほどににじみ出てくるのでした。

 

聞き手 兵庫県広報専門員 清水奈緒美
(フラワープリンセスひょうご2011)

 

このカメラは、もう相棒みたいな感じです

 

清水 もともと、写真にはまるきっかけは何だったんですか?

竹内 もともと、ビジュアルで見せるのが好きで。絵画とかも好きなんですけど、大学ではメディア情報学科に通っていまして、Illustratorでポスターを作ったり、ドキュメンタリー番組の制作をしたりしているんです。何か視覚で魅せるのが好きで、それが自然と写真にも反映していったっていう感じですね。アルバイトも、たまたま自宅から近いこともあって、写真館で子どもの写真を撮るアルバイトもしてます。

 

清水 今使ってるカメラは?

竹内 LUMIXのデジタルカメラです。これは、知人にもらったものなんですけど、最初は「一眼が欲しい、欲しい」って思ってたんですけど、実際にこれで撮ってみたら、持ち運びが便利で、レンズを変えなくても、単焦のものからズームまでいけるので、「もうこれでしか撮りたくない」ってなってます(笑)。もう、相棒みたいな感じです。愛着がわいてしまって。マニュアル操作もできますし、色とか画質は、さすがに一眼レフより劣るところもあるんですけど、まぁそこも楽しいところです。

 

清水 普段は何を撮るんですか?

竹内 旅行に持って行ったり、風景、花とか撮ります。でも、やっぱり花を撮るのが好きですね。

 

竹内 これはシクラメンですね。シクラメンって育てるの大変なんですけど、これは3年目でやっとつぼみが出て。母が毎朝水やりをしてくれて。で、つぼみが出た時は、「うちの子はおりこうやね」って、おばちゃんが言ってくれました。

 

 

竹内 これは、ヒマワリです。前ボケっていう撮り方をしているんですけど、「あれ」っていう花を決めて、遠くからズームしたら、お花の前も後ろもボケてくれます。ピントだけ合わせたら、こんな風になるんです。

清水 すごーい。最近は携帯のカメラの機能がいいので、み~んないい写真撮ってますけど、さすがに、ちょっと差がつきますね。

竹内 私は、写真に透明感を出したくて。光を気にするようにしてます。このシクラメンも、後ろはカーテンなんですけど、ちょっとカーテン開けて撮ったりして。あと、天気も大事ですね。

清水 私は、最近よく、おいっ子を撮ってるんですけど、目に光りを入れるようにして意識して撮ってます。カメラ位置とか変えながら。竹内さんは、なかなかこだわり派ですか?

竹内 はい。フラワーガーデンとか、そういう街角のお花のスペースに2時間いたこともあります(笑)。

 

でも、自分の映り方にはこだわらない。素のままで…

 

清水 そんなにこだわり派なのに、さっきも自分が映った写真を見て、「あ、なんでもいいですよ」って言って、映り方は気にしないんですね!

竹内 自分が撮られるよりも、「これを撮りたい、見せたい」っていうものにこだわりを持つタイプなので、自分の映りは気にしてません。年を取るにつれて、なんか、自分のことはどうでもよくなってきました。

清水 でも、選考とかプリンセスの出務では、人に見られるので、ある程度「このメイクが私、かわいいっかな」とか、意識しませんか。

竹内 私、メイクのこだわりもなくって(笑)。そもそも、飾り付けるのが好きではなくて、素材そのものが好きなんですよ。料理でも、素材本来の味がするもの、メイクでもスキンケアの方が好きです。ピアスも開けられなくって、髪も染めたこともないです。なんというか、そこに美しさを感じないんです。飾りたくなくって…。服とかは脱げるので、そういうもので飾ってもかまわないんですが、髪とか爪とか肌とか、自分本来に付け足すのがあんまりです。

清水 でも、今は自分の顔写真でも、なんでも加工しますよね。

竹内 そうですね。でも、そもそも、写真加工アプリはスマホには入ってないので。それと、自分の写真をあまり撮らないですし。

清水 私も自分のなかで「顔の写真調整は、明るさを調整するだけ」と決めてます。

 

竹内 私、フラダンスをするんですけど、フラダンスにもそういうところがあって。例えば、「髪にもパワーが宿るから髪を切らない」という考え方があるので。なので、自分も「自然との共存」みたいなところが軸なんだと思います。周りからは、変わってるね、とか言われます。

清水 なるほど、そうところからきてるんですね。

竹内 なので、自分のインスタグラムも文章を一番大事にしてます。文章長いから、みんなイイネしてくれなくって(笑)。「あ、こいつ、また始まった」って思われてると思うんですけど。でも、全然私、イヤじゃなくて。自分が「これがいい」と思ってやってるので。人に何言われても、けっこう打たれ強くって、「へ~」って流しちゃいます。基本的に自分の決めたことは第一で、「自分がこう思ったらこう」なんですかね。周りの意見を聞かないこともないんですけど。決断は早いですね、何事も。

清水 なんか、ちょっと意外でした。

 

「こう」と決めたら、ずっと思い続ける

 

竹内 「夢」ってだいたい人に笑われるじゃないですか。この春から働く会社は、新聞社なんですけど、周りは最初、「いやいや、ほんまに行けるん?」っていう感じでした。でも、私はずっと「活字って大事だな」「媒体は変わろうと、取材する記者がいる限り新聞はなくならない」と思っていて、通学中も毎朝、バスの中で新聞広げてました。デジタルではなくって、文字の方が記憶されやすいと思っているので、紙で新聞を読みます。そうして、ずっと「ここで働くんだ」って思い続けてたら、いつのまにか、夢が叶ってました。

清水 ほんまに「こうと決めたらこう」ですね。

竹内 はい。「自分がこう」って決めた目標には全力で向かう、っていうところはあるんですけど、逆に宿題とか嫌いなんです(笑)。大学の先生にも「早く、卒論のデータ探しておきなさい」って言われてましたが、なかなかしなくって。

清水 でも、そういう自分の性格が分かってたら、やる気の出し方、分かってません?

竹内 卒業論文の締切りが、12月20日だったんですけど、その日に、『スター・ウォーズ』の映画公開があったんですよ!むちゃくちゃスター・ウォーズファンで。公開日に友達と「見に行こう」って約束したので、それを目標にがんばりました。

 

リタイア後はフラ教室をやりたいです

 

清水 最終審査では何をしました?

竹内 フラダンスをしました。審査員の方が「フラダンスを見て、涙が出たのは初めてだ」って言ってくださいました。「虹を」っていう照屋美穂さんの曲があるんですけど、『フラガール』の主題歌で。映画の舞台になった福島県いわき市と言えば、東日本大震災の被災地でもあるので、思いを込めて踊りました。

 

 

清水 その選曲の理由は、審査員の方に言ったんですか?

竹内 言ってないです でも、気持ち込めて踊ったので、涙してくださったのかなと思います。集団で踊る時とソロで踊る時では意識するところがちがうんですけど、ひとりで踊る時は、手の先、表情、体・首の角度、目線、全てで伝えないといけないので。今日、いろいろお話して思いましたけど、多分私は、人に何かを伝えたいのかな(笑)。リタイアした後はフラスタジオを開校したいと思ってます。

清水 それじゃぁ、ちょっと太るの?

竹内 現地では、「ふくよかな方がフラはすてき」って言われているので、太りまーーす(笑)。

清水 いいね。私にも、リタイア後の夢があって。今、日本の昔の生活とかしきたり、美意識に興味があって、それで着物も習っているんですけど。リタイア後は そういうものをみんなで学ぶ場を作って、古き良きを継いでいけるようになりたいと思ってるんです。

竹内 いいですね。その教室ができたら、行きまーーす(笑)。

 

花のある生活ってすてきだな

 

清水 フラワープリンセス、やってみて、どうですか?

竹内 やっぱり、「花のある生活ってすてきだな」って思うようになりました。今までは、花は撮るものだったんですけど、「育てたいって」って、育てる方に興味が沸いてます。家でも花を育てると、心のゆとりができるんじゃないかなと思います。くつろげる空間にもなりますし。「植物ってそういう力がある」って思って、今はスーパーに行ったら、花のコーナーに必ず行って、「これは〇〇っていう花か」って、勉強をしてます。

清水 いい心がけですね。

竹内 道とかちょっとしたところに、花って咲いてるじゃないですか。そういうところに気づいて、「あ、この花なんだっけ」って思う瞬間に、ちょっとした喜びを感じたりします。日々勉強だなって。この習慣は、残りの任期を終えても、続けていきたいと思ってます。22歳で、こういうことを知れたことに「嬉しいな」って。なんか、世界が広がりました。

清水 分かりますよ~。お宿とか飲食店に行って、花が飾ってあったら「こんな花あるんだ」って見ちゃいますもんね。

 

印象に残っている出務は…?

 

清水 印象に残っている出務は何かありました?

竹内 ありました。キッズのファッションショーの後に、参加した子どもに話しかけても、あまり返しが来なくって、2歳とか3歳で。横にMCさんがいて、対処法とか勉強になりました。質問力とか、アドリブ力をつけていきたいなと思いました。

清水 そんなん、場数、場数!

竹内 聞いても、「あ~そうなんですね」ってうなずくことしかできなくて、いつも以上に縦に首を振ってたと思います。

清水 確かにね。インタビューする時、最初は、質問を聞くことばっかり考えちゃうけど、なかなかそれだとうまくいかないですもんね。私もそうでした。「仲良くなろう」って思って話さないと。

竹内 それは、就活の面接の時に思いました。「この人とは、黙々としゃべってても、絶対心はつかめない」と思ったので、その人と深い話になっていけそうな、楽しいポイントを探っていきました。「意気投合しよう」って。私は、会社のことを、すみからすみまで調べていったんですけど、会社はいくつかの部署に分れていて、ある部署の人は、他の部署のことをあまり知らないことがあるので、私、会社のこともたくさん話して、「よく知ってるね」って。それで勝ち取りました(笑)。私、戦略的かもしれませんね(笑)。 意外と考えてますよ。

清水 自分が働くかもしれないところですもん。そりゃ気持ちを伝えないとね。

 

 

清水 では、活動の抱負をどうぞ。

竹内 「自分らしくがんばる」。私たちは、親善大使ではあるけど、進行の補助をしたり 運営の一部でもあるので、その催しを成功させるために動ける人になりたいです。あとは、

まずは、身内からでも、「兵庫県ってこんなイベントやってるんだ」って、知ってもらえるよう、発信していきたいです。ちょっとした業務のなかでも、楽しみを見つけながら、がんばっていきます。

 

 

 


 

撮影で訪れたのは・・・

 

県立淡路夢舞台温室
奇跡の星の植物館

淡路夢舞台の中にある「奇跡の星の植物館」は、日本最大級の大きさの吹き抜け空間に、乾燥地の多肉植物や、熱帯の植物、温帯性の植物、高山植物など、約3千種3万株の植物を展示する植物園。意匠を凝らした企画を通して、自然の素晴らしさ・美しさを体感することができます。

 

私たちが訪れた時は、特別展「あわじガーデンルネサンス2019 ―美意識を育む花緑空間への新たな挑戦―」の開催中でした。時の将軍が好んだと言われる盆山や古典江戸菊など、日本の伝統園芸を展示。

 

 

 --- インタビューを終えたら、レッツ撮影タ~イム♪

 

お互い、心のファインダーの赴くままに、奇跡の1枚を狙いに行きます(笑)。
まずは、竹内さんのベストショットから。

第3位

「ダリアを中心に斜めに伸びる枝物が綺麗なラインを形造っていると思います。」(竹内)

 

第2位

「松の間から撮ったショット。
真ん中の苔の生えた幹を、ボカした松葉でより立体的に表現しました。」(竹内)

 

第1位

「スミレ色のアスターを主役に前後のボケで引き立たせた一枚。
背後にある赤色のケイトウがパッと華やかな演出となったのでは。」(竹内)

 

う~ん。さすが、竹内さん。普段からお花の写真を撮っているだけあって、「お花を美しく撮ろう」という気持ちが写真からも出ていますねぇ。

 

では・・・

満を持して、私のベストショットを。

 

第2位

「南天の実でしょうか。土壁を背景に、日本の秋を感じさせる1枚に。」(清水)

 

第1位

「リンドウの花。写真のセオリー『三分割構図』を無視して、リンドウと隣の植物を半分ずつ画面に入れました。」(清水)

 

 

それぞれのベストショッツ、いかがでしたでしょうか。
奇跡の星の植物館では、雨の心配もなく、思う存分被写体を狙うことができます。ぜひお運びください。

 

→県立淡路夢舞台温室 奇跡の星の植物館(外部サイトへリンク)